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就職活動は、社会との“壁”にいきなり登るようなもの。“壁の手前の階段”がコンセプトの『My CareerStudy』でマイナビが目指す世界

私たちにとっての「働く」という概念が、ここ数年――特に東日本大震災や新型コロナウイルスの流行を経て、大きく変わってきました。

さらにChatGPTのようなAIチャットサービスや生成AIの台頭により、今後多くの仕事がなくなり、そして新たに生まれると言われています。

そのため、一つの会社や職種にこだわるのではなく、社会情勢の変化やテクノロジーの進化に応じ、キャリアを変幻自在に変えていく「プロティアンキャリア」と呼ばれる考え方が注目されつつあります

そんな社会状況を踏まえ、人々のキャリアに寄り添ってきたマイナビは何ができるのか

私たちが必要性を感じたのは、大学生低学年のキャリア教育。そのために開発したのが、キャリア形成支援サイト『My Career Study(マイキャリアスタディ)』です。

なぜ今、大学生低学年のキャリア教育が必要なのか。『My CareerStudy』とはどのようなサービスなのか。そして、このサービスを通じて社会をどのように変えていきたいのか。開発チームリーダーの三枝さんにインタビューしました。


プロフィール

株式会社マイナビ キャリアデザインプロダクト推進事業部 事業部長
三枝 靖明(さえぐさ・やすあき)

2003年にデザイン会社に入社。SIer系企業で情報アーキテクトの経験を積み、 2006年にマイナビへ入社。以来、就職情報サイト『マイナビ』のシステム開発や学生サービスの企画・運用に従事する。
並行して、2021年にクロスファンクショナル組織としてMy Career事業準備室(現 キャリアデザインプロダクト推進事業部)を立ち上げ、2023年に『My CareerStudy』と『My CareerID』をリリースした。

『My CareerStudy』とは――きっかけは25年卒からのインターンシップ定義変更

『My CareerStudy』は、従来の就活支援サイトとは異なり、就職活動前の大学1.2年生から利用いただけるキャリア学習サービスです。

大きく分けて3種類のコンテンツがあり、1つは自己分析に関するもの。診断を受けることで、下の図にあるような現在の社会人基礎力と、必要な基礎力を伸ばすための今後の指針がわかります。

社会人基礎力の自己分析『MATCH plus Action』イメージ

2つ目は基礎講座と呼ばれる、社会人基礎力などについての座学
3つ目が企業が提供する実践形式の学習コンテンツです。

社会人基礎力講座の例

これら3つの内容がそれぞれ学べるサービスは過去にも存在しました。しかし、自己診断により一人ひとりにゴールを示したうえで、そこに至るまでの必要な学びを提供する、いわば体系的なサービスは他にないと自負しています。

『My CareerStudy』をリリースしたのは2023年ですが、それには理由があります。2022年6月に、「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」(文部科学省、厚生労働省及び経済産業省合意 通称:三省合意)が改正され、25年卒の学生からインターンシップについての取り扱いが変わりました

詳細な説明は省きますが、これにより、5日間以上の長期インターンシップが大学3年の夏を中心に行われるようになりました。

つまり、大学3年生時にインターンシップを有効活用し、その後の就職活動をスムーズに進めるためにも、大学1.2年生(あるいはもっと早期)からキャリアについての学びを初めておく必要性が、三省合意によって本格的に生まれてきたというわけなのです。

今の就職活動は、社会との「壁」にいきなり登るようなもの

とはいえ、キャリア教育は三省合意によって急に必要性が生まれたわけではありません。私は、マイナビに入社してから、学生と社会人の間の「壁」についてずっと考えていました。

その壁は自分自身で乗り越えないといけないものです。働くことは時に厳しさをともないます。だからその準備段階として、企業研究や自己分析をし、エントリーシートを書き、それまで関わったこともないような企業でさまざまな経験を積んだ社会人や役職者との面接を受けなければならない。

しかし、問題はそれが学生にとってはすごく高い壁のように見えてしまっていることです。それはなぜかというと、壁を乗り越えるための階段がないから――つまり、キャリアや社会について学ぶ段階がないからだと考えたんです。

『My CareerStudy』は、この「社会との壁の手前に階段をつくる」というコンセプトのもと、開発しました

この「階段」は誰にとっても登りやすいよう、一段一段を低く設定することを心掛けました。具体的には、スマホファーストでいつでもどこでも学べるように設計しました。また、講座コンテンツは主に動画で、テーマごとに細かく分け、1本あたり数分程度に編集。スキマ時間にも見られるようにしました。

また、開発チームのメンバーも多様性を念頭において編成。なるべく多様な部署、職種、キャリア、志向、ビジョンをもつ社員を集めました。

それは、正解を1つにしないためです。キャリアは一人ひとり異なるものだから、正解も人によって違う。いろんな意見を取り入れ、サービスに反映することで、多くの学生に「これは自分にとってのサービスだ」と受け取ってほしかったのです。

VUCA時代の「生きる力」を育むためのツールに

大学1.2年生からキャリアについて学ぶことを「就活の早期化だ」と危惧する声もありますが、大学入学前に就きたい仕事のことを考慮して大学や学部を選択したり、大学低学年時にキャリア教育を受けると、社会人になったあとのキャリア観にも、良い影響があることがわかっています。

『My CareerStudy』での学びを通して身に付くのは、どんな仕事をするうえでも必要になるポータブルスキルです。そしてこのスキルは、社会の変化に対応できる強い軸となります。

冒頭でも触れたように、これからの社会は先が見通せません。突然の変化にも対応できる基礎力を身につけはじめるのは、早ければ早いほどいい。最近は初等教育でも新しい学習指導要領として「生きる力」が定められたほどです。

就職活動のためだけに限らず、こうしたVUCA時代の「生きる力」を育むツールとして『My CareerStudy』を使っていただけたら、こんなにうれしいことはありません

一人ひとりの長いキャリアに伴走するために

そして、実は『My CareerStudy』と同時期に、『My CareerID』というサービスもリリースしました。マイナビが提供している学生向けのキャリアサービスで共通につかえる会員IDで、卒業後もその人のキャリアに合った情報を届けるなどのコミュニケーションが行えるようになったのです。

このシステムを活用し、『My CareerStudy』を利用していた方がその後どのようなキャリアを歩んでいるのか、満足度はどうかなども確認しながらサービスを成長させていきたいと考えています。

『My CareerStudy』を出発点とし、『My CareerID』で一人ひとりの長いキャリアに伴走し、サポートすることは、マイナビの存在意義とも重なると思います

一人ひとりが理想のキャリアを歩める世の中に貢献できるよう、これからもユーザーの声を取り入れながらサービスを育てていきたいですね。

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