保健室の先生になりたかった私の#想像していなかった未来
マイナビnote編集部の松田です。
note社とマイナビで開始しているコンテスト、「#想像していなかった未来」。
今日は私のエピソードを投稿させていただきます。
プロフィール
たいがい、#想像通りではない未来、なのかも
テーマが決まった瞬間、自分の約30年の人生がぶぁあっと早送りで頭に浮かびました。
紫ドレスを着た魔女見習いになるつもりだったな。
お花屋さんになるつもりだったな。
保育園の同級生のS君のお嫁さんになるつもりだったな……。
30年のだいぶ序盤ばかり浮かびましたが、あの頃は無邪気に夢を描いていたことにも気づきました。
魔法の力は私には宿りませんでした。
「お花屋さんは、朝早起きしなあかんし、冬でも冷たいお水触らなあかんよ」と母にキャリア教育され、お花屋さんは断念。
S君は別の方と結ばれています。
こう振り返ると、想像通りの未来の方が少ない気がしてきました。
タイトルにも書いたのですが、私は保健室の先生(養護教諭)を目指していたころがあります。でも今は、マイナビの広報部で働いている。畑が違いすぎますね。
あの頃の私の#想像していなかった未来をお話しさせてください。
養護教諭になりたかった私は今マイナビで広報の仕事をしている
小学生高学年の時、私は扱いにくさMAXの子どもでした。
休み時間にいつも一人教室で本を読んでいる私を、担任の先生はとても気にかけてくださっていたようです。
でも、いじめられているわけでも、友達がいないわけでもない。プロフィール帳を交換する友達もたくさんいるし、放課後遊ぶ友達もいました。
でも休み時間は、一人でいたい。自分では「それとこれとは別よ」という感じでした。
でも何度か、先生に声をかけられて、同級生がケイドロしてるところまで連れていかれることがあり……。休み時間の教室が居心地悪くなった私の行き先は「保健室」でした。
まずは、ささくれを理由にしていたり、保健室の本を借りることを口実にしていたり。初めから入りやすかったわけではなかったと思います。
でも徐々に先生の「いつでもおいで」感が、私を保健室に通いやすくしてくれました。
少ししてから、いつもの先生ではない若い女性が保健室に現れました。
養護教諭の実習生です。
とても優しくて素敵な先生でした。でもまだ先生ではない、不思議な距離感を感じました。
きっとこの時に、将来目指す職業の一つとして養護教諭が浮かんだと思います。
当たり前ですが、養護教諭になる「過程」があることを、実習生との出会いで気づいたんでしょうね。先生も初めから先生ではないんだな、と。
母に、養護教諭になるにはどういう勉強をしないといけないのか、近くだとどの学校に行けばなれるのか、教えてもらった記憶があります。
ところが、あれ、あれ・・・・・・?
その後私は、専門学校で接客の勉強をして、留学をして、大学に編入して、英語を勉強したのにも関わらず、今はマイナビでオールジャパニーズで仕事をしています。
(以前書いた話 ↓)
“タラレバ”で考えても仕方ない
養護教諭に近い教育や医療の仕事でもなければ、専門学校や大学で学んだ、接客・英語に関わる仕事でもない。自分でも書いていて驚きます。道がクネクネしすぎてますね。
私は方向転換をいとわないタイプなのですが、いつも心に浮かぶことがあって。
高校の地理の先生に言われた、「タラレバで考えてても仕方ない」という言葉です。
高校1年生の時、文系か理系か進路を迷っていた時にかけていただいた言葉です。
このときまでは養護教諭を目指していたので、理系に進むべきだと思っていたのですが、私の得意科目は完全に文系。
化学に至っては「原子とか分子とか、本当にあるんですか?先生も見たこともないのに何でそう言えるんですか?」などと、人類の歴史に楯突いていたほどでした。(すみません)
目の前の「好き」や「得意」は英語、文系。でも将来やりたいことから逆算すると理系。でも、将来の夢も変わるかもしれない。苦手な科目を勉強し続けられるだろうか?と不安に思っていました。
そんな時に「タラレバの話をしてもしょうがないよ」と言ってくれたI先生に救われました。「もし将来の夢が変わってしまったら」「後で後悔してしまうかも」と先のことを考えていても仕方がない。少なからず後悔はすると思って、腹をくくって決断しなさい、と。
15歳には厳しめの言葉かもしれませんが、目の前に道が見えたような感覚でした。養護教諭の夢に縛られずに、今夢中になっていることに取り組みたいと思えました。
おかげでその後も、私の人生では#想像していなかった未来を更新し続けています。
コンテストに込めた思い
今回のテーマで、皆さんがご自身のエピソードを振り返っていただくと、私同様「あれ、全然違う未来になってるわ?!」とお気づきになることもあると思います。
過去から#想像していなかった未来に、今ご自身が立っていることに気づいていただき、「じゃあこの先もどんな未来になるか想像できないよね」とワクワクした気持ちになっていただきたい。コンテストにはそんな思いを込めています。
大人になると、手の届く範囲で未来を描きがちになると思っています。経験の中からある程度答えが出せますし、20年後くらいまでは未来がリアルに描けるのではないでしょうか。
それも素晴らしいことですが、「決められた未来」だけではなく、「新しい未来」に出会うことも歓迎したいですよね。
私も、まだまだ想像を超える展開を期待しています。
化学嫌いだった私が新しい原子を発見しちゃうかも?!カーネルサンダースのように定年後に起業するかも?!飼っている愛猫が有名になってマネージャー業に転向するかも?!お花屋さんだってまだ諦めなくていいですよね!
大人になってからでも「将来の夢」は持ち続けられるはずです。みなさんにも素敵な発見がありますように。
#想像していなかった未来コンテストは引き続き、11月27日(水)まで投稿を募集しております。
ぜひ皆さんのエピソードを拝読できるのを楽しみにしています。