見出し画像

営業一筋14年だった私が、未経験からサステナビリティ推進部の責任者になった話。

サステナビリティという言葉を、よく耳にしますよね。

環境・社会・経済の持続的な発展を目指す考え方で、世界共通目標のSDGsと関連が深いこともあり、近年ビジネスシーンでも注目されています。

2023年8月に創業50周年を迎えたマイナビでは、次の50年も続く持続可能な会社に成長していくため、サステナビリティ推進部を発足しました。

その立ち上げメンバーであり責任者には『マイナビ転職』の営業を14年務めてきた社員が抜擢。

「サステナビリティに最初は無頓着だった。」

そう語る、サステナビリティ推進部部長・大仲美幸に、未経験から新しい業務に挑戦をすることになった当時の心境や、今取り組んでいるマイナビの“サステナビリティな取り組み”についてインタビューしました。


ー営業一筋14年、最初はサステナビリティに無頓着だった

私は新卒で、株式会社毎日コミュニケーションズ(現・マイナビ)に入社後、営業として14年間つとめてきました。
15年目の節目となる時、会社としてサステナビリティ経営に力を入れていくという方針が決まったんです。
まさか自分がそこの責任者になるとは想像もしていなかったので、とても驚いたのを覚えています。

最初は、サステナビリティという言葉にすごく無頓着で…(笑)
専門用語も多いので、わからないことばかりでした。とにかくはじめは専門書を読み漁ったり、他社の状況を調べたり‥知識を蓄えるところからのスタートでしたね。

いろいろと調べていくうちに、企業にとってのサステナビリティは単なる“社会貢献活動”ではなく、将来的に事業活動の拡大にもつながっていく考え方ということを知りました。もともと営業をやっていた私からすると、その考え方はすごくしっくりくるもので、知れば知るほど、サステナビリティ推進部の仕事に興味を持っていきました。

もともと、私はマイナビという会社がすごく好きなので(笑)、“マイナビの良いところを広めていきたい”という意識は強くて。
今になって思うと、サステナビリティという観点から自社の魅力を発信できる今の仕事は自分にすごく合っていると思っています。

サステナビリティ推進部の仕事は多岐にわたります。
会社のサステナビリティ戦略の企画推進や、社員が知識を深めるための施策検討、人権デュー・ディリジェンス※の実施や会社としての協賛イベントにおける環境保全活動など‥営業時代に比べて、関わる部署が幅広く、社内での調整がとても多い仕事です。

しかし、14年間営業として培ってきた折衝力や、コミュニケーション能力は今の仕事に活きていると日々実感していますね。

※企業が事業活動を行ううえで人権侵害リスクの有無を調査・特定し、その防止・軽減を図るとともに、取り組みの実効性や対処方法について説明・情報開示する一連の行為

ー未来を担う子どもたちに寄り添うため‥全国に支社を展開する強みを生かした“キャリア教育出張授業”

今年の7月から、マイナビでは全国の中学校で、キャリア教育の出張授業を実施していて、それもサステナビリティ推進部の重要な業務の1つです。

マイナビはサステナビリティビジョンとして「未来を担う子どもたちに寄り添い、多様な人材(シニア・障がい者)が活躍する社会に貢献する」を掲げており、子どもたちの未来を応援する活動にも力をいれています。

出張授業は、その一環としてはじまった取り組みで、マイナビがこれまで培ってきた人材に関するノウハウを活かして、子どもたちに職業に対する学びの場を提供したい想いでスタートしました。

コロナ禍の影響もあり、中学校のキャリア教育に関する授業はオンラインが主流になっていました。しかし全国に支社があるマイナビの強みを活かして対面形式での授業を実施できれば、より中学生にとっても学びを深めるコンテンツを制作できるのではないかと考えたんです。

ただ私たちは、「マイナビ進学」「マイナビティーンズ」「Locus」など、高校生向けのサービスは展開しているものの、中学生に向けた事業は展開しておらず知見が足りない状況でした。
そこで、一緒に取り組んでくれる団体を探したところ、全国の中学校ともつながりの深いNPO法人・企業教育研究会にご協力いただくことになりました。

子どもたちに楽しみながら学んでもらいたいという想いもあり、“オリジナルカードゲーム教材”を独自に開発し、ゲーム感覚で職業について学べるコンテンツに設計しました。

■授業の内容
授業は独自開発したオリジナルカードゲームとアニメーションで構成されます。子どもたちはカードゲームを通して、世の中に17,000以上もの職種があり、100以上もの業種に分かれているということや、社会は様々な業種が連携して成り立っているという事を学ぶことができます。

【ゲームの設定】
ゲームの舞台は、昔、鉱山で栄えていたものの、閉山により少子高齢化と人口減少が進む“まいひな市”という架空の都市です。この状況を打破するために、4人の市民が立ち上がり様々な業種を連携させてバーチャル鉱山を充実させていくという設定でゲームを進めていきます。

ー“出張形式”へのこだわり‥地方の中学校でも企業と接点を持つ機会を

カードゲームの様子

2024年11月時点で、16県・27校の中学校で授業を実施しています。
当初15校程度を想定し募集をかけましたが、蓋を開けてみると全国各地36校から授業実施のご希望をいただきました。
想定よりも多くの学校からお問い合わせをいただいてとても驚きましたね。
マンパワー的にもすべて実施をお受けする事が出来るのか不安な部分もありましたが、地域や生徒の人数に関係なく、ご希望いただいた全ての学校で授業を実施させていただくことに決まり、いまは月に平均4校ペースで、全国をまわっています。

マイナビ社員が講師をしている様子

とくに地方では、立地的に対面で企業と接点を持つことが難しい中学校も多いのですが、「こんなに遠方までお越し頂き本当にありがとうございます」と、出張形式でマイナビ社員が講師として登壇することに感謝いただけることが多いです。そういうお声をいただくと、“出張形式”にこだわってよかったと感じます。

実際に授業に参加した中学生のみなさんからは、「仕事の種類の多さにびっくりした。興味を持てる仕事が見つかりそうだと思った。」「自分の将来を今のうちから考えておきたいと思った。」「カードゲーム形式だったので、クラスメイトと楽しみながら職業を学ぶことができた。」など、前向きな感想をいただいています。

ワークに取り組む中学生の様子

この授業を通して、少しでも中学生のみなさんが、将来のキャリアを考えるきっかけを提供できればと思っています。

1つの職業しか知らないのと、100の職業を知っているのでは、将来の職業選択の幅がかなり違います。
私は就職活動のときに、職業を全然知らなかったので‥ぜひこれからの子どもたちには選択肢をたくさん持った状態でキャリアを考えていってもらえたら嬉しいです。

ー子どもたちが大人になったとき、今の社会が少しでも良くなっている事を願って


私には4歳の子どもがいるんですが、この子が大きくなったときの社会が、少しでも良い環境になってくれたら‥という想いで業務に取り組んでいます。

それは、キャリア選択の幅を広げられる環境づくりもですし、もう少し広い意味でも。

先ほどお話した、マイナビが掲げるサステナビリティビジョンの実現に向けて、会社の次の50年に貢献していくことが、子どもたちの未来にもつながっていくと信じています。


株式会社マイナビ 社長室 サステナビリティ推進部 大仲美幸 
2008年、株式会社毎日コミュニケーションズ(現・マイナビ)入社。転職情報事業本部の大阪営業課に配属。2015年、福岡営業課へ異動し、2017年九州で営業部長に就任。2019年からは東京本社にて同事業部の統括部長を務める。2024年1月、新設されたサステナビリティ推進部部長に就任。現在にいたる。


この記事が参加している募集