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転職活動で個人が正当に評価されるように!新サービス『TRUST POCKET(トラストポケット)』の開発秘話

みなさんは「リファレンスチェック」というワードを聞いたことがありますか?転職活動をしたことがある方なら、一度は耳にしたことがあるかもしれません。

リファレンスチェックとは、求職者の情報を過去一緒に働いたことのある第三者(現職・前職の職場の上司や同僚など)から取得し、マッチング精度の向上や入社後の育成に活用することです。海外では多くの企業が実施しており、日本でもコロナ禍を機に、徐々に導入する企業が増えてきております。
今回は、2022年10月14日にローンチした、マイナビのリファレンスチェックサービス『TRUST POCKET』の開発秘話や想いについてインタビューをしました。

プロフィール

TRUST POCKET プロダクトオーナー
秋山 朋弘 株式会社マイナビ 事業推進統括事業部(写真中央)

2013年新卒入社。転職情報事業部の営業を約6年半経験後、事業推進統括事業部に異動。企画推進部として転職領域サービスの企画、開発、運用に携わりながら、新サービスを提案し2022年10月にリファレンスチェックサービス『TRUST POCKET』をリリース。現在はサービス責任者としてグロースとマーケティングに従事。

TRUSTPOCKET 開発責任者
永尾 大樹 株式会社マイナビ 事業推進統括事業部(写真右)

2015年中途入社。転職システム部でマイナビ転職の開発をメインに行い、その後事業推進統括事業部へ異動。企画推進統括部内でシステム企画担当として『TRUST POCKET』の開発など各プロダクトマネジメントを行う。現在も『TRUST POCKET』を含む複数プロダクトの開発進行中。

TRUSTPOCKET CS担当
森 翔 株式会社マイナビ 事業推進統括事業部(写真左)

2022年10月中途入社。前職はマーケティングリサーチ会社に営業職として従事。現在は、企画推進課として『TRUST POCKET』のCSをメインに担当。

「候補者を正しく見極める」ための、新しい手段とは

コロナ禍を機に、リモートワークなど働き方の様々な変化がありました。それにあわせて、転職市場でも採用手法や募集する人材が大きく変化したと思います。企業は、オンライン面接ツールを導入したり、未経験者採用から専門人材・経験者採用を積極的に行うなど、社員の定着・採用活動も環境に応じた変化を強いられている状況です。

アフターコロナを見据えた経済活動が開始し、採用活動を実施する企業もコロナ前と同じくらいまで戻ってきている印象です。また「中途採用実態調査(2022年)」データでも「以前より積極的に採用活動は実施するものの、採用する人材は慎重に判断する」という結果も出ています。
このような社会や企業の変化に対応するために、「候補者を正しく見極める」1つの採用手法としてリファレンスチェックに注目が高まっています。

リファレンスチェックはネガティブなものじゃない!

実は、本サービスの検討はコロナ前の2019年頃でした。

転職がキャリアアップの1つの手段として、市場が活発化している中
「求職者が書類や面接選考だけで企業に判断されるのは正しいことなのか?」「実績はあるのに自分のアピールが苦手な人もいる……そんな人がもっと報われて、個人の信用度を可視化できるサービスはないか?」
と考えておりました。色々模索するなかで、海外では積極的に活用されている「リファレンスチェック」という存在を知り、「これだ!」と思いましたね。


ただ日本で展開されているサービスは、、“調査”のイメージが強く、勤務情報やストレス耐性、資格の有無、信用情報確認など、ネガティブチェックのような要素が強かったです。また推薦者(回答者)に対しても、なりすまし防止を防ぐための本人確認書類の提出など負荷がかかることが多く、推薦者のUX(ユーザーエクスペリエンス)はあまり考慮されてないなと感じました。

リファレンスチェックが求職者・推薦者に嫌がられる理由も分かりますよね。

そのような印象を払拭できるサービスを開発したいという想いから、ポジティブなリファレンスチェックを目指し、「前職の引継ぎを当たり前に。」をコンセプトにしたオンラインリファレンスチェック『TRUST POCKET』をリリースしました。
サービス名の由来は、信用(TRUST)をため込む(POCKET)です。もっと気軽にリファレンスチェックを実施・提出できる世界観を作りたいという意味を込めました。

求職者が安心して使える「リファレンスチェック」とは

『TRUST POCKET』はオンライン完結サービスで、企業は第三者から仕事における強み・弱みなど、確認したい求職者の情報を取得することができます。

また求職者にとっても、書類選考・面接の印象だけでなく、過去一緒に働いたことのある第三者(現職・前職の職場の上司や同僚など)から、いままで積み重ねた実績・経験を元に評価・可視化されることで、より等身大な自分をアピールできることを目指して開発を行いました。
リファレンスチェックをポジティブなサービスにしていくために、求職者が安心して利用できるように設計しています。また推薦者のUXも考慮して回答の信憑性を損なわず、リファレンスチェック実施に負荷をかけすぎないような内容にしています。

『TRUST POCKET』を開発の際大変だったこと

調整業務ですね。1つはスケジュール調整。当初のリリースはもう少し早いタイミングだったのですが、開発会社との調整や連携、想定外なことも多く、開発が遅延しました。スクラッチ開発はここまで大変なんだと思いましたね。

2つ目は社内調整。センシティブなサービスでもありますので社内の多数の部署の知見をお借りしました。色々な面を配慮し、サービス設計を行うのは大変でしたね。

過去の積み重ねた実績やスキルが、個人の武器になる時代に

おかげさまで、複数社からお問い合わせがありました!
不確実性の高い時代において、リファレンスチェック市場は今後も伸びていく可能性が高いと考えています。

そのため、将来的には個人がリファレンスデータを蓄積し、転職活動で能動的に提出できるようになることが目標です。今は転職が当たり前になりつつある社会なので、転職者や転職回数は今後も増えていくと思いますが、大事な自身のキャリア情報はデータベースに蓄積されていない状態です。
本来キャリアは点ではなく線のようにすべて繋がって存在するものですので、キャリアデータベースの蓄積にリファレンスチェック情報も連携できると、より過去の働きぶりを可視化でき、積み重ねた実績をアピールできると思っています。


現状はまだまだ企業主導で実施するものですが、将来的にはリファレンス情報が個人の武器として気軽に提出できる世界観を目指していきたいですね。

・『TRUST POCKET』URL:https://www.trustpocket.mynavi.jp/


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