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「二兎を追って二兎を得る」デュアルキャリアで活躍するマイナビ社員。自分のコンディションを保つコツとは?

育児・スポーツ・音楽・ダンス・推し活など…
働き方の多様化が進むいま、仕事と別の活動を両立して、自分のライフスタイルを確立している人も多いと思います。

連載企画『わたしの「#もうひとつのかお」』では、仕事以外の「かお」を持つマイナビ社員に、その活動にかける想いや、両立法について聞いていきます。
読者の皆さんにとって、ご自身のワークスタイルを考える“ヒント”になれば嬉しいです。
 
第2回は、『マイナビバイト』求人制作業務の支援をしながら、30代後半になる現在もスキーヤーとして第一線で活躍中の岡田理保さんにインタビューしました。

岡田さんのモットーは「二兎を追って二兎を得る」こと。
「競技」と「仕事」を両立して歩む『デュアルキャリア』として長く活躍するなかで、自分のコンディションの保ち方についてたくさんの気づきがあったそうです。

【プロフィール】
岡田 理保(おかだ・のりほ)
アルバイト情報事業本部 制作統括本部 制作推進部
埼玉県出身。『マイナビバイト』求人制作の支援業務を行いながら、「現役スキーヤー」としてのかおをもつ。

<スキーヤー経歴>
小学校1年生からスキーをはじめ、大学4年時に全日本スキー技術選手権大会に初出場。同大会に通算15回出場し、2017年時に自身最高位の決勝49位を獲得。2023年大会結果は予選72位。

<マイナビ経歴>
2011年6月、株式会社毎日コミュニケーションズ(現:マイナビ)に中途入社。『マイナビバイト』の営業、求人制作、事業支援、営業サポート、審査、カスタマーサポート等の部署を経験後、現職。

スキーとの出会いは、ほんの好奇心から。

小学校時代の写真

私がスキーと出会ったきっかけは、小学1年生のときに放送されていた室内スキー場のCMでした。初めて見た時、「どうしても行ってみたい!」と両親にお願いしたんです。
スキーに馴染みもなければ経験もない両親だったので、最初は渋々連れて行ってもらったんですが、なんとそれをきっかけに両親がスキーにハマってしまって!
それから両親に連れられてスキー場に通ううちに、私もどんどんスキーに夢中になっていきました。
小学校3年生のときには、父が「基礎スキー(※)」の実技検定である『スキー検定(バッジテスト)』というものを見つけてきて、家族全員で検定に挑むまでになりました。
スキー検定で一番難易度が低いのは5級で、4級、3級…と難しくなるんですが、なぜか私たち家族は、3級から挑戦をはじめたんです(笑)
最初の受験では、全員不合格だったんですが、なんとその翌週の検定で全員が合格をもらえて。
検定がきっかけで「基礎スキー」をはじめたので、今になって思うと、それがなかったら、あまりスキーにのめりこんでいなかったかもしれないな、なんて思ったりもします。当時は意識していなかったですが、このことが一つのターニングポイントだったともいえますね。

※「基礎スキー」:ターンの質・スピード・合理性などで総合的な点数を競うスキー種目。岡田さんの専門とする競技種目。

日本最高峰の大会へ通算15回の挑戦

2023年大会で競技中の写真

高校・大学と基礎スキーを続けていき、大学4年生ではじめて「全日本スキー技術選手権大会(通称:技術選)」という、「基礎スキー」種目で日本最高峰の大会への出場権を得ました。この大会は予選(2日間)と決勝(1日間)、最終日にスーパーファイナル・ウィニングマッチがあります。予選2日間を勝ち抜いた男女上位60名ずつが決勝に出場でき、そこからさらに上位成績者がスーパーファイナル・ウィニングマッチに進めるというものです。
これまでに通算15回、大会への出場権を得ましたが、最高位だったのは、2017年時の決勝女子49位という結果でしたね。

そこからは、年齢的なこともあってか、順位が伸び悩む時期が続いていました。そろそろ引退を意識しなければならないかな…と思いながらやってきた今年2023年の大会。

結果として、私は予選72位で、決勝出場権は逃してしまったんですが、予選1日目の結果が49位と、久しぶりに決勝出場が見える順位になることができました!残念な結果ではあったものの、久しぶりに楽しいと思える大会になりましたね。

マイナビで働くきっかけは、プロスキーヤーを目指してフリーターをしていた時のこと

今は、マイナビのアルバイト情報サイト『マイナビバイト』に掲載する求人制作業務の支援を行う部署で、マネジメントをしています。

もともと、マイナビとの縁は、大学卒業後にプロスキーヤーを目指してフリーターをしていた時期までさかのぼります。
当時は、会社員をしながら技術選のような大会で活躍するスキーヤーはとても少なくて。私自身もプロスキーヤーとして活動すべく、オンシーズンはインストラクターとして働きながら合間で練習をして、オフシーズンはアルバイトや派遣社員として働くような生活を送っていました。

その頃、たまたま新卒向け就職情報サイト『マイナビ』の求人制作ディレクターの派遣求人を見つけたんです。短期の派遣募集だったので、オフシーズンに働くにはちょうどいいか、という想いで最初は応募しました。

たまたま見つけた仕事ではあったのですが、任された業務がとても面白く、しかも一緒に働く社員の方々がとてもいい人たちで…!
そろそろ会社員としての就職を考えようと思っているタイミングだったので、正社員での募集を見た時は、すぐに応募しましたね。

しかし、結果は書類選考落ちで…。社会人としての経歴がまだなかったので仕方ないとは思いつつ、どうしても諦められなくて、人事にメールで“自分のマイナビで働きたい想い”を送ったんです。(笑)
そこから運よく面接を受ける機会をもらえて、結果はなんと採用!入社後は、『マイナビバイト』の法人向け営業の部署に配属になりました。
入社1年目で全社懸賞の「キャリア新人賞」(※)を頂いたりもして、当時はほんとにがむしゃらに働いていましたね。その後は、『マイナビバイト』に関わる様々な業務を経験し、今に至ります。

※直近1年に中途入社した社員の中で、とくに優秀な成績を残した社員に贈られる賞。

スキー競技と仕事を両立する上でのモットーは、「二兎を追って二兎を得る」こと

現在もスキー競技と両立して働いているので、平日は通常通り勤務し、土日祝などの休日を利用してスキーの練習をしています。平日の夜も、スポーツジムでパーソナルトレーニングを受けたりする日もありますね。
いわゆる“サンデースキーヤー”なので、オンシーズンである、10月下旬~5月下旬頃まではゆっくり過ごせる休日はほとんどありません(笑)
しかし、自分の好きな事をさせてもらっているので、辛いと思うことは一切ありませんね。
スキーも仕事も、やるからには妥協をしたくなく、正社員としてマイナビへ入社することを決めた時に、『二兎を追って二兎を得る』をモットーにしたのですが、そのモットーで今までやってきたことには後悔はありません。

大会中は、有給休暇を長期で頂くことも多いです。
長期でお休みをもらう可能性がある日程は、半年以上前からわかっているので、事前に上司や部下には共有し、そこに向けたスケジュール調整に協力をしてもらったり、業務の引継ぎ準備を行うようにしています。
私を応援し、理解してくれているチームのメンバーにはいつも感謝しかありません。

コンディションを保つコツは“自分の体力を過信しすぎないこと”

最初はそんな生活で、体調を崩してしまうことも多くありましたが、“サンデースキーヤー”歴も10年を超え、徐々に自身のコンディションを保つコツがわかるようになってきましたね。

ー明日でもよい仕事は無理してその日のうちに終わらせようとしない。
ー全ての仕事に一律120%の力を出すのではなく、仕事の難易度やスケジュールによって、自分の出せる力の強弱を調整する。
ー全て自分でやりきろうとするのではなく、人に任せた方がよい仕事は見極めて任せる勇気をもつ。

この3点が自分の中ではとても大きかったかなと思います。

私はすべてに全力を注いでしまう性格で、それゆえに自分の限界がわからず、体調を崩してしまうようなことが多かったのですが、この3点を意識するようになってからは、安定したコンディションで働くことができるようになりましたね。自分の体力を過信しすぎないことは、デュアルキャリアの人に限らず、大切なんじゃないかなと思います。

マイナビでの仕事を活かして、「埼玉県スキー連盟」へ恩返し!

両立する中で、“マイナビの仕事が活きた”ことがありました。
私が長年お世話になっている「埼玉県スキー連盟」が、連盟の公式シンボルマークのデザインを公募していた時のことです。
この募集をみた私は、”これなら、いつもお世話になっている連盟に恩返しができるかもしれない!”と思い、応募を決めました。
仕事柄、すでに『Photoshop』は利用していたので、今回の応募をきっかけに『Illustrator』も勉強し、デザインを作成したんです。
そして、「埼玉県スキー連盟」やスキーなどのスノースポーツへの想いを込めて作ったデザインは、ありがたいことに採用していただけました。

実際にデザインしたシンボルマーク

埼玉県には、“四季折々の色彩豊かな自然に恵まれ、様々な分野で発展する多彩な国”を表す「彩の国」という愛称があり、そのイメージカラーとして、「夢がいっぱい=ブルー」、「元気がいっぱい=レッド」、「自然がいっぱい=グリーン」の3色が採用されています。

今回、シンボルマークのデザインには、その埼玉を表す3色を使用して、スキーやスノーボードで滑ったときに雪上に残る跡「シュプール」を表現しました。それぞれの色で「基礎」「アルペン」「フリースタイル」という3つのスキー・スノーボード種目を表しています。

また、シンボルの中心にできた白い星型の余白には、「埼玉には隠れたスターが存在している!」なんて意味も込めました。

実際に採用されたシンボルマークは、ゼッケンや賞状・公式HPなど、「埼玉県スキー連盟」を象徴するデザインとして現在も活用していただけています。

デュアルキャリアとしてやってきたからこそ、できた恩返しだと思っていますし、今後もこういった機会があれば積極的に貢献していきたいですね。

これからデュアルキャリアを目指す人には、“一番若い今しかできないことをやり尽くしてほしい!”

これから、デュアルキャリアとして、仕事とスポーツを両立される方もいると思います。
10年以上そういった生活をしてきた私から伝えたいのは、「今しかできないこと」をとにかく大切にしてほしいということです。スポーツ選手として活躍できる期間は決して長くはありません。
今日の自分がこれからの自分の中で一番若いので、一番若い今しかできないことをやり尽くしていただきたいです。それが、後悔しないコツだと思います。

スポーツを100%、仕事を100%と、どちらか選べる方ばかりではありませんので、私のようにどちらも選んで200%にしたい!なんて方は、とても大変なことも多いでしょう。そこで大切なのは、“メリハリをつけること”と“体調管理が得意になること”。
あと、どれくらいできれば納得できるのか、自分自身でよく考えることも大事だと思います。ぜひ、自分の納得できる方法で、後悔をしない取り組み方で、スポーツと仕事を両立していただきたいと思います。


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