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アルバイト探しにも“人が介在する価値”を提供したい。ユーザーファーストを掲げ、前例の少ないアルバイトの人材紹介サービスにマイナビが取り組む理由

アルバイトを探した経験はありますか?

たくさんの求人の中から自分に合う仕事をさがすのは、なかなか苦労しますよね。
コロナ禍になり、仕事探しがますます難しくなったというお声を聞くことも増えました。

マイナビでは、アルバイト情報サイト『マイナビバイト』を運営していますが、昨今のユーザーからの声を受け、新しい形で「アルバイト探し」を支援するサービスを開始しました。

自分に合うバイトを見つけたい人と、条件にあった人を採用したい企業をマッチングさせるためのサービス『マイナビアルバイト紹介』。業界でも珍しい人材紹介型のアルバイトマッチングサービスです。

今回は、運営担当者にサービスの開発秘話や込められた思いについてインタビューしました。

【プロフィール】
アルバイト紹介運営部 ユーザーナビゲート課 
中野谷 一貴(なかのや・かずき)
2013年、株式会社マイナビに新卒で入社。約8年間、東京本社でアルバイト情報サイト『マイナビバイト』の求人広告営業に従事。
その後2021年より、アルバイトユーザーと求人企業を結ぶ人材紹介型新サービス『マイナビアルバイト紹介』の開発・運営に携わっている。

営業時代から感じていたアルバイト採用の難しさ

私はもともと、アルバイト情報サイト『マイナビバイト』の法人営業に約8年間従事しており、日々『マイナビバイト』へ求人を掲載していただけるよう企業へ営業活動を行っていました。

一般的にアルバイト採用は、『マイナビバイト』のような求人サイトに採用情報を掲載し、応募者に対して面接を行い、採用するという流れがほとんどです。しかし中には、せっかく掲載いただいても、採用が思い通りに進まないクライアントもいました。

応募が集まりにくい職種や、原稿だけでは仕事内容やその面白さが伝わりにくい企業など…
営業担当として、掲載いただいた後も原稿内容の変更やプランの見直しなどで応募者を集めるためのサポートを行っていました。

そして日々、採用に悩まれるクライアントに向きあうなかで、「求人掲載以外の手段で企業のアルバイト採用を支援する方法はないか……?」と模索するようになりました。

“ユーザーファースト”を掲げ、発足した新しいアルバイト探し支援サービス

営業だとなかなか、アルバイト先を探すユーザーの声を聞く機会は少ないのですが、ある時社内のサイト運営担当者から、ユーザー向け問い合わせ窓口には日々アルバイト探しに苦労する声が届いていることを聞きました。

ー膨大な数の求人から自分に合う仕事を探すことが難しい
ー『マイナビバイト』の検索軸や、求人情報の記事以外のことが知りたい
ー自分の条件で採用される求人がわからない

今までは企業の声しか聞いていなかったので、アルバイトを採用することの難しさにばかり気を取られていました。
しかし、アルバイトの求人広告は、どうしても企業目線で作られるものです。
そこから自分に合った仕事を見つけられる人ももちろんいますが、そうでないユーザーが世の中にはたくさんいることを知りました。

そうしたお声から、『マイナビバイト』だけでは支援しきれない、ユーザーたちのアルバイト探しをサポートするサービスとして生まれたのが『マイナビアルバイト紹介』です。

『マイナビアルバイト紹介』は、“自分に合う仕事を見つけたい人”と“条件にあったアルバイトを採用したい企業”のマッチングを行う、アルバイト・パート領域を主軸とした人材紹介サービスです。

ユーザーと企業の間には『マイナビアルバイト紹介』の専任スタッフが入り、求める条件や知りたい情報について、双方に詳しくヒアリングを行ってマッチングをはかり、選考に進んでもらいます。
選考中も、ユーザーが企業に聞きづらいことがあれば、都度専任スタッフが企業に確認し、場合によっては交渉も行います。そうすることで、事前に互いの不安を解消することができ、入社・採用後のミスマッチを防ぐことにもつながります。

『マイナビアルバイト紹介』のビジネスモデル

本サービスはもともとユーザーの声をもとに発案されたものではありますが、営業時代に担当していたような“求人広告掲載だけでは人を採用することが難しい企業”にとっても、有効なサービスになると思いました。

なぜなら、本サービスは”ユーザーファースト”を掲げているため、入社後のミスマッチによる早期離職を削減したい、という考えがあるからです。
つまり、ユーザー一人ひとりに合った「長く安心して働く職場」への紹介を行うため、結果として、企業も長期的に働く人材を採用することができます。

しかし、「人材紹介サービス」は中途採用・新卒採用市場で活用される場合が多く、そもそもアルバイト採用向けにサービス展開している企業は非常に少ないです。

というのも、アルバイト採用は新卒採用や中途採用と違い、1人あたりの採用にかかる費用を抑えたいという企業が多く、求人広告掲載と比較して報酬が高くなってしまう紹介型のサービスで収益を見込むことが難しいんです。

しかし、ユーザーにとっても企業にとっても確実に求められているサービス。

総合的に求人サービスを展開するマイナビだからこそ、今求められているものを形にするべきだという想いから、発足にいたりました。

私は途中からサービスの開発・運営チームに参加しましたが、求人メディアの営業時代には応えられなかった企業の要望にも応えることができるサービスに携われることに、とてもやりがいを感じました。

アルバイト採用においてもユーザーと企業の間に“人が介在する価値”はあるということ

サービスが発足したのは2020年12月。
新型コロナウイルスが流行している時期でした。

サービス発足当時から既にコロナ禍の真っ只中でしたが、それをきっかけとしてライフスタイルが変化し、新たにバイト探しをする方々がいらっしゃったこともあり、ユーザーからの問い合わせはさらに増えておりました。

問い合わせをいただいた場合、まずは希望の条件や今までのスキル・経験等を詳しくヒアリングしていくためにユーザーと面談を設定します。

ーシフトの融通を利かせたいけれど、育児や介護との両立からなかなか自分にあった仕事を探すことができない主婦層。
ー上京したばかりで、どのエリアでどのような仕事をすればいいかわからない地方出身の学生
ー自分のスキル・経験でも働ける職場を探す様々な国籍の方や高齢者の方
ー音楽活動から髪色等の自由の利く職場を希望しているものの、求人広告の「髪色自由」の記載だけではなかなか判断がつかず面接に落ちてしまう人
ーコロナ禍から職を失い、今後長く働ける職場を探すフリーター層 など…

シフトの融通が利くかどうかや、髪型の自由度など……なかなか企業に質問しづらかったり、自分では交渉できない部分にお悩みを持つ方が多かったです。

しかし、みなさんそれぞれ理由がある中でアルバイト探しを行っているため、そういった人たちの雇用をサポートすることも私たちの役割だと思っています。

面談ではその人に合った企業をご紹介するため、ユーザーのスキルや経験についてもヒアリングしますが、履歴書ではわからない人柄・考え方についての部分を深く知ることに注力しています。

もちろんご自身の希望もお聞きしますが、人柄や考え方を聞いていくと、「その人に本当に合っている仕事は別にあるのでは?」ということが見えてきて、こちらから新しい選択肢を提供することも可能になります。

そうやって、ユーザーに対して真摯な対応を進めていくことで、

“『マイナビアルバイト紹介』のおかげで長く働ける職場に出会えた”

といった、感謝の言葉をいただくことも多くなりました。

ユーザーとのやりとりは、入社後も定期的に行っているので、引っ越しや急な事情で新しい職場探しを検討することがあれば、『マイナビアルバイト紹介』にお声がけいただくといったケースも増えております。

しかし、いくらユーザーにとってぴったりのお仕事をご紹介したくとも、サービスに共感し利用いただける企業がなくては成り立ちません。

「アルバイト採用向けの人材紹介サービス」というのは、先ほどお伝えした通り市場的にはとても珍しいサービスであり、費用が求人広告掲載よりも上がってしまうことから、最初はあまり乗り気ではないクライアントが多かったです。

そのときにお伝えしたのは、アルバイト採用においてもユーザーと企業の間に、“人が介在する価値”があるということです。

最初にサービスに興味を持っていただくことが多かったのはやはり、求人広告への掲載だけでは応募が集まりづらい企業や、文章だけでは仕事の内容・魅力が伝わりづらい職種を募集する企業でした。

また、求人広告に掲載すると“応募が集まりすぎてしまう”ため、候補者の絞り込みに課題のある企業様にもご利用いただく機会が増えました。
候補者の初期スクリーニングや面接日調整等の業務負担を一部『マイナビアルバイト紹介』が請け負うことで、

“候補者を見極めるために時間を割くことができ、採用した人が長く定着して働いてくれた!”

というお声も頂いております。

ユーザーと同じように企業が本サービスにご参画頂く理由もさまざまですが、そのどの理由にも“人が介在する”ことにより、精度の高い採用が可能になるという点があげられると思います。

“大量採用時代からアルバイト採用においても質の高い採用や定着をサポートすること”

それは私たち『マイナビアルバイト紹介』の持つ使命になりつつあると考えています。

これからの『マイナビアルバイト紹介』は企業・ユーザー双方にとって必要不可欠なパートナーとなれる存在に

そうやって現在は、企業とユーザーそれぞれのニーズをかなえるために日々奔走していますが、先ほど述べたように「アルバイト採用向けの人材紹介サービス」は、収益を見込むのがなかなか難しいビジネスモデルです。

しかし、発足当初から予測はしていましたが、確かに企業とユーザーに求められているサービスであると、この2年間で確信に変わりました。

サービスを継続していくために、今後はさらに企業への営業・ユーザー獲得に力を入れながらも、効率的にサービスを運用するための施策を検討していきたいです。

ーアルバイトを探すユーザーに対しては、AIやテクノロジーを駆使したテックタッチ、専任スタッフによるハイタッチを融合することで、効率的かつさらに温かみのある“寄り添いサポート”ができる存在に。

ーアルバイトを募集する企業に対しては、採用においての課題の根本を一緒に解決できる存在に。

そして、アルバイトを探す・募集する時に、ユーザーと企業それぞれにとって、一番最初に思い浮かぶパートナーとなれる存在を目指していきたいと思っています。


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